大阪公立大学で、80人分以上の致死量に相当する青酸カリが紛失したことが分かりました。

大阪公立大学によると、紛失していることが分かったのは、大阪市住吉区の杉本キャンパスにある工学研究科が所有する青酸カリ25グラムと、青酸ナトリウム25グラムです。

青酸カリや青酸ナトリウムは「毒物」に指定されていて、青酸カリは、致死量が0.3グラムぼどとされています。

大学では毎年1回、年度初めに毒物などの棚卸を行っていて2日、棚卸を担当していた工学研究科の教員が紛失したことを認識。

その後4日間にわたって他の教員や学生らと探したものの、発見に至らなかったということです。

大学によると、毒物は鍵付きの保管庫で保管されていて、登録された教員や学生のみが使用することができますが、紛失した毒物は2010年以降、使用された履歴はなかったということです。

大学は「日常的なチェックが行われていなかったことや、危機管理意識の欠如など複数の要因が重なっていることが考えられる」としていますが、紛失の詳しい原因は分かっておらず今後、警察に被害届を提出する方針です。

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