14日、長崎県南島原市で大規模な地すべりが発生しました。

地盤防災工学の専門家は今回と3年前に地すべりが発生したエリアの共通点を指摘しました。

長崎大学大学院 総合生産科学研究科 蒋宇静教授
「堆積岩、いわゆる泥岩、砂岩、その上に強度の弱い崩積土を被っている状況。その地層に対しては、雨が降って雨水が浸透していくと地盤自体の強度は急激に低下しやすくなる特徴がある。(今回は)雨が降った後に雨水の浸透によって強度の低下、地盤が動き出した結果、今回の災害につながったのではないか」

3年前の地すべりとの関連は「今後の調査で明らかにしていく」とした上で注意を呼びかけます。

長崎大学大学院 総合生産科学研究科 蒋宇静教授
「広範囲にわたって色々な小さな地すべりブロックがたくさんある、南島原では」

今回、地すべりが確認されたエリアの周辺では2023年も同じ時期(5月上旬)に不安定となった場所があるということです。

長崎大学大学院 総合生産科学研究科 蒋宇静教授
「地すべりの場合は、雨が降った後、1日2日あけて滑り出す、災害につながるケースはよくある。最初は小雨や雨の量は多くなくても、異常に気付けば、いち早く行政側に連絡を取ってもらったり、的確な避難行動につなげてほしい」

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