救急医が同乗して医療現場で患者を治療し、そのまま搬送も可能な救急車型ドクターカーの導入に向け、豊見城市の友愛医療センター(比嘉国基院長)がクラウドファンディング(CF)を実施している。目標金額は2千万円。13日に記者会見した救急科部長の山内素直医師は「一分一秒を争う救急現場で、医療体制の強化を図りたい」と協力を呼びかけた。締め切りは7月31日。

 同センターにはSUV車を改造したドクターカーが1台あり、緊急性が高い場合などに医師らを現場まで派遣。到着後は救急車に医師らが同乗し、患者を病院まで搬送している。

 山内医師によるとコロナ禍で救急車の出動要請が相次ぎ、病院到着まで長時間かかった事例が多発。ドクターカーの出動件数もコロナ禍前の約6倍に激増した。ただ、SUV型ドクターカーは患者の搬送ができず、救急車の到着が遅れた場合は現場待機を余儀なくされる課題があった。

 救急車型はこうした課題を解消することが期待できるが、費用が約4千万円と高額なのがネックだ。比嘉院長は「地域の医療体制構築のためにも、多くの人に応援団になってほしい」と話した。

 CFは下記のURLから。問い合わせは同センター、電話098(850)3811。(社会部・下里潤)
https://readyfor.jp/projects/YMC_ER_okinawa?utm_source=fr_flyer&utm_medium=QRcode&utm_campaign=139626

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