全国の警察に2023年に届けられた落とし物が、過去最多の2979万点に上ったことがわかった。警察庁はワイヤレスイヤホンなど電化製品の小型化などが影響していると分析している。

警察庁によると2023年の1年間に警察に届けられた落とし物は、約2979万点で過去最多となった。警察庁は、コロナの行動制限が解除され人流が増えたことのほか、ワイヤレスイヤホン、携帯用扇風機など電化製品の小型化が落とし物の増加の背景にあるのではないかと分析。最近は、加熱式たばこ、モバイルバッテリー、エコバッグなどの落とし物も増えているという。

また、現金の落とし物も約228億円に上り過去最高額となった。現金の落とし物のうち、前年のものも含めて持ち主に返されたのは、約157億円。持ち主が見つからず、拾った人のものになったのは、32億円を超えた。

一方、動物の落とし物は、2万5535匹で、このうち犬が1万2722匹、猫が4382匹、カメなどその他が8431匹だった。

警察庁は、落とし物について「現場の警察業務への影響は少なくない」として「持ち物の管理の徹底をお願いするとともに、特に動物は責任を持って扱ってほしい」と呼びかけている。

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