証券大手5社の2024年3月期連結決算が30日出そろい、いずれも増収で、4社は前期から増益となり、1社が黒字転換の好決算となった。バブル経済期以来、約34年ぶりの高値水準を付けた株高を追い風に、預かり資産残高と、株式や投資信託の売買に伴う手数料収益が伸びた。1月の新NISA(少額投資非課税制度)開始で顧客の裾野も拡大した。  最大手の野村ホールディングス(HD)は売上高に当たる純営業収益が前期比17・0%増の1兆5620億円、純利益は78・8%増の1658億円だった。大和証券グループ本社は純営業収益が27・3%増の5909億円、純利益が90・3%増の1215億円だった。


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