九州フィナンシャルグループ(FG)は2日、退職者らと交流して再雇用などにつなげる「アルムナイ(卒業生)」制度を導入したと発表した。肥後銀行や鹿児島銀行などグループ7社を中途・定年退職した人や、内定を辞退した人が参加できる。外部で活躍する様々な人材をつなぎとめ、ビジネスでの協業や再雇用をしやすくする。
退職者らが登録できるウェブサイトを1日に開設した。既に外部で働く人のほか、九州FGに在籍中で他のグループ企業の仕事に関心がある人も登録できる。サイトには氏名や連絡先、かつて同FGで在籍した企業名などを登録する。入会すると交流イベントに参加したり、グループ各社の求人情報などを受け取ったりできる。
あわせて肥後銀では、従業員が求職中の知人や友人を企業に紹介する「リファラル採用」を1日に始めた。従来も行員の紹介をきっかけに採用する事例はあったが、新制度では紹介した行員に報奨金か特別休暇を付与する。求職者は面接などを受ける必要はあるが、経歴や人柄を会社側に知ってもらいやすくなる。
退職者をつなぎとめる場をつくり、外部で培った知見を協業や再雇用に生かそうとする企業は増えている。九州地銀ではふくおかフィナンシャルグループも8月にアルムナイコミュニティを開設した。
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