池田泉州ホールディングス(HD)傘下の池田泉州エリアサポート(大阪市)は2日、大阪府岸和田市で乗合型の送迎サービスであるデマンド交通の実証実験を始めた。需要に応じて乗合タクシーを走らせる。実証は2025年3月21日まで。運行実績や利用者の声を集めて事業化を検討する。
車両の運行は地元のタクシー会社である岸和田交通が担う。利用者は電話かネットで、病院やスーパーなど計66カ所の停留所から乗降場所と日時を指定する。人工知能(AI)が複数人の乗降順などを踏まえた最適な経路を設定し、それぞれの目的地へと向かう。
実証には南海電気鉄道も協力する。デマンド交通と南海電鉄を同じ日に利用すれば、南海沿線の商業施設などで使えるポイントを付与する。池田泉州エリアサポートの篠原共幸社長は「交通の課題を解消し、楽しく出かけてもらえる環境を作りたい」と話す。
池田泉州エリアサポートは24年4月に事業を始め、これまでに大阪府内の4自治体でデマンド交通の実証を実施してきた。毎年1つの自治体で実証するのが目標で、現在は大阪府和泉市で実証から本格運行へと移行している。
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