政府は26日、11月の月例経済報告を発表し、国内の景気判断を前月の「一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復している」で維持した。同一表現は4カ月連続。賃上げの動きが続いていることや、認証不正問題に伴う自動車販売の悪影響が一服したことなどを踏まえた。項目別では多くの分野で判断を維持した一方、輸入を引き上げ、公共投資は引き下げた。  個人消費は「一部に足踏みが残るものの、このところ持ち直しの動きがみられる」を維持した。賃上げや定額減税を背景とした堅調な消費状況を踏まえた形。ただ夏場に台風や地震に伴う食品や飲料の備蓄需要が膨らんだとして「一時的要因が影響したことは留意が必要」と指摘した。企業収益も据え置いた。  消費者物価は「緩やかに上昇している」から「このところ上昇している」に表現を変更。輸入はスマートフォンなどの増加を踏まえ「このところ持ち直しの動きがみられる」に上方修正した。  世界経済は「一部の地域において足踏みがみられるものの、持ち直している」を維持した。

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