千葉興業銀行は26日、2024年度の新入行員向けに酒の席のマナーを学ぶ講座を開催した。新入行員は大学生活がほとんど新型コロナウイルス禍だった世代で、飲み会に慣れていない人が多い。サッポロホールディングスの社員が講師役で協力。日常的な多量の飲酒を控えることや酒を飲めない人に配慮するなどの注意点を説明した。同行がこうした研修をするのは初めて。

飲酒の注意点や飲み会で配慮したいことなどを紹介

「体質的にほとんど飲めないような人でも鍛えれば強くなる。マルかバツか」――。正解はバツだ。研修ではサッポロビールの経営企画部の社員が講師役を務めた。毎日の多量飲酒は万病のもとで休肝日をつくった方がいいことや、イッキ飲みは慎むなど10に及ぶ注意点を示した。

飲酒のリスクだけでなく、酒席で配慮したいことも紹介。例えば、自分が目下の人であれば、目上の人の飲み物の追加オーダーを気にかけたり、極度な遠慮はしなかったりした方がいいことを挙げた。

行員の鳥海北斗さんは「昔、身近にアルコール依存症の人がいたが、自分でもなり得ることを改めて感じた。気をつけつつ楽しみながら酒席につきたい」と話す。

千葉興銀の井上宏人人事部長は「自分の子どもがちょうど同世代。内定式でもビールを飲むのが初めてという声や、誰かのグラスが空になり注いでほしそうにしていてもなかなか注ぎにいかない姿をみた。もちろん新入行員は悪くなく、慣れていないだけなので、研修をすることにした」としている。

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