斉藤鉄夫国土交通相は26日の閣議後会見で、IHI子会社のIHI原動機による船舶用エンジンなどの燃費データの改ざについて「ユーザーからの信頼を損なう行為であり、環境安全性能の確保の観点からも極めて遺憾」との考えを示した。斉藤氏は「事実関係の確認を行った上で厳正に対応する」と述べた。
IHIは24日、IHI原動機の燃費データの改ざんを公表。関係者への調査で、改ざんは1980年代後半から行われていたとの証言もあり、国交省は事実関係の確認を進めている。25日には新潟市と群馬県太田市立ち入り検査を実施した。
国交省は両社に不正の全容解明や再発防止策の策定、関係事業者への丁寧な説明に努めるよう指示。斉藤氏は「来月末時点で判明し、措置したことを報告するよう求めている」と明かした。
最近では日野自動車やダイハツ工業、豊田自動織機などでも不正が発覚。斉藤氏は「不正を起こさない体制を作るために厳正に対処してきた中で、データ改ざん事案が新たに発覚したことは極めて遺憾で重く受け止めている」と語った。その上で「交通分野における安全・環境性能に対する信頼の確保に努めていく」と強調した。
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