北国フィナンシャルホールディングス(FHD)が中国から撤退する。傘下でコンサルティング業務を手掛けるCCイノベーションが2025年3月末に中国・深圳にある現地法人を閉鎖し、北国FHDの中国拠点はゼロになる。深圳の現法は23年6月に営業を始めたが、中国経済の減速で取引先企業の進出や事業拡大が見込めないと判断した。
CCイノベーションが1日、深圳の現法閉鎖を発表した。同社は中国のほか、タイ、ベトナム、シンガポール、ケニアに現法を持つ。北国FHDの担当者は「東南アジアに比べると(中国での)コンサルの需要は小さく、人的資源の配分を見直す」と話す。深圳の現法には2人が派遣されているが、他地域の現法への異動も含め検討する。
23年に深圳の現法で営業を始めた際には北国FHDの取引先で中国に進出している企業数は約180社だったが、社数はほとんど変わっていないという。すでに進出している企業に対しては出張によってサポートする。北国FHD傘下の北国銀行も上海に駐在員事務所を持っていたが、24年5月に閉鎖、CCイノベーションの深圳の現法で業務を引き継いでいた。
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