西日本シティ銀行は29日、寄付機能がついた法人向け定期預金を11月1日に始めると発表した。集めた預金の残高に応じて寄付金額を決めて、未利用食品を生活困窮者らに提供する「フードバンク」などに同行が寄付する。西日本シティ銀が法人向け定期預金を扱うのは初めてで、社会貢献に関心がある中小企業の預金需要を開拓する。
商品名は「NCB つなぐココロ定期預金」。現状では2025年3月末までに最大1000億円の預金を集め、その0.05%にあたる5000万円分を3年間かけて寄付する目標を立てている。預入期間は1年で、金利は現在の水準だと0.125%となる。最低預入額は100万円。
寄付金は西日本シティ銀の負担で拠出する。顧客の預金口座からは直接取らないが、預金が集まるほど同行が寄付する金額が増える仕組みにした。九州7県や山口・広島・岡山県にある、フードバンクや自治体が寄付の対象になる。
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