ふくおかフィナンシャルグループ（FG）傘下の熊本銀行は28日、熊本県天草市の牛深郵便局に有人出張所を開くと発表した。同行によると郵便局に地方銀行の有人窓口を置くのは全国初といい、2025年3月に開設する。近隣にある牛深支店を遠方の別店舗に集約・移転するため、郵便局と連携して牛深地区に一定の銀行機能を残す。
新設する「牛深郵便局内出張所」では、熊本銀の行員2人が平日に常駐する。営業時間は午前9時〜同11時半と、午後0時半〜同3時。公共料金の口座振替や口座の住所変更などの手続きに応じる。入出金などができるATMも1台置く。融資や資産運用の相談といった業務は他の支店で対応する。
郵便局から約500メートル南にある熊本銀の牛深支店は、1つの施設に複数店舗を集める「店舗内店舗方式」で天草・いつわ支店（同市）に集約・移転する。牛深支店は1日の来店客数が30人ほどにとどまっており、建物も築40年超と老朽化が進んでいるため、店舗を集約して経営効率化を図る。
一方で天草・いつわ支店は牛深支店から車で1時間ほどかかる場所にある。顧客の高齢化が進んでいる地域であることも考慮し、地域の郵便局に窓口を設ける形で一部機能を残す。牛深地区は水産業などが盛んで、近隣には肥後銀行や天草信用金庫、熊本県信用組合などの支店がある。
鄭重声明：本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。
