米フィリップ・モリス・インターナショナルのロゴと喫煙者(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】米フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)は18日、カナダで起きたたばこの健康リスクを巡り企業の責任が問われた訴訟で、同社と、日本たばこ産業(JT)、英ブリティッシュ・アメリカン・タバコの3社のカナダ法人が計325億カナダドル(約3兆5千億円)を支払う和解案を提示されたと発表した。裁判所の調停人が示した。  英メディアによると、今回の和解案は、2015年にカナダの裁判所が、たばこ会社がたばことがんの関連性を認識していたにもかかわらず顧客に警告しなかったとして賠償支払いを命じる判決を下してから約9年後に示された。  和解金を3社でどう分担するかは決まっていないという。原告が和解案に同意すれば、来年前半に開かれる予定の公聴会を経て、和解が成立する見通し。  PMIは18日に発表した声明で、カナダで長年係争中の訴訟の解決に向けた重要な一歩だと歓迎した一方、「重要な問題はまだ解決されていない」とするコメントを発表した。


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