▼LBOローン 企業やファンドがLBO(借り入れで資金量を増やした買収)を実施する際に金融機関が実施する融資のこと。LBOはレバレッジド・バイアウト(Leveraged Buyout)の略だ。海外のプライベートエクイティ(PE)ファンドなどが日本国内で積極的に活動し、大型のM&A(合併・買収)や事業承継などの案件が増えるなかで、実行額が膨らんでいる。
国内の主なLBOローンの貸し手はメガバンクなど大手銀行だ。金融庁のアンケートによると、大手9行のLBOローンの残高は2023年9月時点で6.6兆円と、19年3月に比べて2.5倍に増加した。このうちメガバンクが8割を占める。9行のうち6行は残高の増加に積極的な姿勢を示した。地銀も23年9月時点で1.4兆円と、19年3月の6倍以上に増えた。
一般的にLBOローンの利ざやは3%前後とされている。通常の融資より金利が高いが、買収対象企業の負債が増えることなどから、通常の融資よりも信用リスクも高くなりがちだ。金融庁は銀行に対してリスク管理の徹底を求めている。
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