群馬銀行系シンクタンクの群馬経済研究所(前橋市)の調査で、群馬県内企業の45%が後継者不在と分かった。従業員数5人以下の企業では過半を占め、小規模事業者の事業承継難が県内でも深刻な課題となっている。
5月に郵送などで調査し394社から回答を得た。後継者不在という答えは従業員数5人以下の企業で54%に達した。51人以上の企業では27%と規模別で最も低かった。「後継者・候補者あり」は55%だった。
後継者不在という企業に「M&Aを検討したことがあるか」と聞いたところ8割超が「検討したことがない」と答えた。理由は「企業規模が小さい」が53%と高かった。同研究所は「ここ数年は中小企業向けのM&A仲介会社も台頭しているが、まだ経営者の中にはハードルが高いと感じている人が多いのでは」と分析する。
過去5年間の経営状況が「黒字基調」との回答割合は後継者・候補者ありが53%に対し、後継者不在では37%。同研究所は「赤字の会社を継いでほしいとは言いにくいのだろう」とみる。
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