財務省が8日発表した8月の国際収支速報によると、海外とのモノやサービス、投資の取引状況を示す経常収支の黒字額は前年同月比65・8%増の3兆8036億円だった。単月ベースでは今年3月の記録を上回り過去最大を更新、19カ月連続の黒字となった。円安や高金利を背景に海外投資の利子、配当といった第1次所得収支がけん引した。  輸出から輸入を差し引いた貿易収支の赤字額は3779億円だった。輸出は6・2%増の8兆3888億円。輸入は1・3%増の8兆7668億円となった。  第1次所得収支は28・5%増の4兆7006億円の黒字となり、単月ベースで過去最大となった。


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