<東京商工会議所会頭 会見ファイル>  (冒頭、石破内閣発足に触れ)経済界という立場から言うと、政治の安定性、政策の継続性を一番求めている。岸田政権からの流れで安定政権を継続してもらえばいい。経済は非常に難しい時期にある。焦点となっているのは、デフレからの脱却。実質賃金をプラス化(に定着)させ、国内総生産(GDP)の6割を占める国民の消費を上げることが最終目標。それには所得を増やさなければいけない。

小林健会頭(資料写真)

 ―石破首相が追加利上げに慎重な発言。相場も影響を受けた。発言の受け止めは。  金融政策においては日銀の独立性というものは守るべきだ。言葉の端々で物事が揺れ動くというのが今の日本経済の実態なので、それを承知である程度発言をするということが必要。デフレ脱却という前提から言うと、今すぐにその引き締めに入る段階ではない。(3日・竹谷直子)   ◇  東京23区の中小企業など会員数8万を超える東商の小林健会頭の定例会見を詳報し、東京の経済の今を伝えます。


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