農林水産省は30日、米粒が白く濁る障害「白未熟粒」が2023年産は全国の作付面積の5割程度で発生したとみられるとの調査結果を発表した。夏の記録的な高温が影響し、22年産の2割程度から急上昇した。コメ供給不足の一因となった高温障害が広範囲に及んでいたことが分かった。  水稲が高温などの影響を受けると、でんぷんの蓄積が不十分となり米粒の一部が白く濁る。白未熟粒の発生率は、北日本が作付面積の5割程度、東日本も5割程度、西日本は4割程度だった。  白未熟粒は食味に影響ないとされるが、精米したときに砕けやすい。見た目の悪さから流通過程で取り除かれることもある。これがコメ不足の一因になった。


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