記者会見する日銀静岡支店の蒲地久司支店長(13日、静岡市)

日銀静岡支店は13日発表した9月の金融経済概況で、静岡県内の景気について「一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している」と6カ月連続で判断を据え置いた。個人消費は16カ月連続、生産の動向は4カ月連続で判断を据え置いた。

生産の項目別では電気機械を「弱めの動きとなっている」から「幾分持ち直している」と24カ月ぶりに上方修正した。蒲地久司支店長は「猛暑によりエアコンの需要が伸び、生産が好調だった」と説明した。

個人消費では猛暑の影響によりエアコンや冷蔵庫の販売が好調で、家電販売額が「弱めの動きとなっている」から「幾分持ち直している」と45カ月ぶりに判断を引き上げた。百貨店では高額商品の売れ行きが好調だったが、中間価格帯の商品には買い控えの動きが見られたという。コンビニエンスストアなどでは台風10号や南海トラフ地震臨時情報発表の影響による特需もあった。

旅館やホテルでは地震臨時情報発表や台風10号による東海道新幹線の計画運休があった影響でキャンセルが発生したが、蒲地支店長は「需要自体は旺盛で災害の影響は一時的だった」とした。

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