吉野家HDは28日、牛丼チェーン「吉野家」で国産ダチョウの肉を使った丼メニューの提供を始めた。価格は1683円とし、全国約400店舗で計約6万食の数量限定。丼メニューではこれまで牛や豚、鶏を使用してきたが、世界的な食料不足などの問題も見据え「第4の肉」に位置付ける。  吉野家HDは同日発表会を開き、ダチョウを新規事業の柱にすると強調。食に加え、ダチョウの脂由来のオイルの販売など美容事業を本格展開することも明らかにした。  吉野家HDは2017年からダチョウを飼育している。栄養が豊富で、必要な飼料が少なく、環境負荷も低いという。  提供する丼メニューは「オーストリッチ丼~スープ添え~」。茨城県で育てたダチョウの肉をローストビーフ風に仕上げ、しょうゆだれとホワイトソースをかけた。ダチョウの骨でだしを取ったスープも付く。  ダチョウは、高タンパクな一方、低脂肪で低カロリーなのが特徴。河村泰貴社長は説明会で「牛丼を守りながら事業を成長させるにはリスク分散が必要だ」と訴えた。


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