2024年4〜6月期決算が出そろった。日経500種平均株価採用の3月期決算企業を対象に、7月以降の2025年3月期純利益予想の上方修正幅を調べた。コンテナ船の運賃が高騰している海運大手3社や、円安の追い風を受けている製造業が上位に顔を並べた。
首位の日本郵船は7月22日、25年3月期の連結純利益予想を前期比71%増の3900億円と、従来予想から1450億円引き上げた。中東情勢の緊迫を背景に、紅海を避けアフリカの喜望峰を通るルートの利用が広がっており、輸送日数の長期化で運賃が上昇している。
同社と商船三井、川崎汽船の3社が出資するコンテナ船会社から得る持ち分法投資利益が期初の想定を上回る。2位は商船三井、3位は川崎汽船と、いずれも海運大手だった。
4位はゲーム事業などが好調なソニーグループで、円安効果もあり前期比1%増の9800億円と従来予想から550億円引き上げた。5位の日本製鉄は、円安で輸入品に対する価格競争力が高まり利幅が改善する。
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