しずおかフィナンシャルグループ(FG)傘下の静岡銀行と名古屋銀行はこのほど、両行連携による初のM&A(合併・買収)案件が成立したと発表した。浜松市と愛知県の工具販売会社をつなげて、7月に株式譲渡を完了した。中小企業の人手不足対策や事業承継など地域課題解決に両行で取り組み、26年度に累計100億円の収益効果実現を目指す。

自動車メーカー向けに工作機械販売などを手掛ける古橋(浜松市)の全株式を、同業大手のMINEZAWA(愛知県岡崎市)が7月19日に取得した。古橋は静岡銀行の取引先で資本金は2000万円。車の脱炭素に向けた販路拡大や事業承継といった課題解決のため株式譲渡を検討していた。

静岡銀行系の静銀経営コンサルティングは名古屋銀行と協力して譲り受け先を探し、6月にMINEZAWAとの株式譲渡契約の締結が実現した。22年4月に両行が業務提携を結んでから初のM&A案件になる。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。