ふくおかフィナンシャルグループ(FG)が7日発表した2024年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比26%増の209億円だった。市場金利連動の契約を結んだ顧客を中心に貸出金利回りが上昇し、資金利益が増えた。引当金を積んでいた大口債権を回収して連結の信用コストが前年同期比33億円減り、4億円の戻り益を計上したことも寄与した。
傘下の地銀4行合算の本業のもうけを示すコア業務純益(除く投資信託解約損益)は10%増の320億円だった。政府向けを除く貸出金利回りは1.03%と前年同期の0.99%から上昇し、資金利益が538億円と5%増えた。半導体関連の設備投資需要などを取り込み、貸し出しを伸ばしたことも利益を押し上げた。
傘下のデジタル専業銀行「みんなの銀行」の単独最終損益は19億円の赤字(前年同期は21億円の赤字)だった。6月末時点の口座数は前年同月末比47%増の104万件に達した。
25年3月期の連結業績見通しは据え置いた。純利益は前期比12%増の685億円を見込む。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。