決算会見に臨む光世証券の巽大介社長(19日、大阪市)

光世証券が19日発表した2024年3月期の単独決算は、税引き損益が3億7700万円の黒字(前の期は3億9700万円の赤字)と、3期ぶりに黒字に転換した。前期は日経平均株価が史上最高値を更新するなど株式市場が活況となり、自己売買などのトレーディング収益が業績を押し上げた。

売上高に相当する営業収益は前の期比3.4倍の14億円だった。営業収益のうち、主力とするトレーディング収益は10億円と前の期(1億3800万円)から7倍以上に膨らんだ。営業損益は4億3500万円の黒字(前の期は4億9400万円の赤字)だった。

巽大介社長は同日の決算会見で「株価水準が大幅に変わったので(株式の)買いも売りも相当あり、手数料も増えた」と話した。今後の株式市場の見通しについては「企業業績などを考えると活況が続くのではないか」との見方を示した。

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