京葉銀行が31日発表した2024年4〜6月期決算で、連結純利益は前年同期比76%増の54億円だった。本業のもうけを示すコア業務純益(単体)も微増の53億円となった。株式等関係損益や貸出金利息が増えた。同日、日銀は0〜0.1%としていた政策金利の0.25%程度への引き上げを決めた。本格的な「金利ある世界」へ向け、同行は貸出金利などの引き上げ交渉を進めている。
預金等残高は同2%増の5兆5918億円、貸出金残高も2%増の4兆2101億円と伸ばした。担当者は「当然、今回の利上げは業績計画に織り込んでいない。貸出金利回りも上昇するなか、良い影響が出てくるのではないかと期待している」と話す。住宅ローン金利(変動型)の指標となる短期プライムレート(短プラ)も17年半ぶりの引き上げを検討している。
与信関連費用は戻り益が発生、国債等債券も損切りを進めた。
一方、25年3月期の連結業績予想は純利益が前期比2%増の111億円、配当も2円増配の26円で据え置いた。物価高などにより経費がかさんでいる。25年1月には「次世代勘定系システム」が稼働予定。提携するりそなホールディングス(HD)の持つ知見を 生かしたアプリを導入する準備も進めており、関連費用が膨らむ見通しだ。
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