米国の大手コンサルティング会社マーサーがこのほど発表した「2024年都市生活費ランキング」で、東京の順位は世界49位と前年(19位)から急落した。ドル建ての調査のため、物価上昇よりも為替相場の円安ドル高の影響が上回り、日本の都市は大阪なども軒並み順位を下げた。順位低下は訪日客や対日投資の誘致に有利に働きそうだ。  生活費が最も高い世界首位の都市は前年に続いて香港だった。2位も前年と同じシンガポールで、両都市ともに家賃や住宅取得価格の高騰が目立った。  3位チューリヒ、4位ジュネーブ、5位バーゼル、6位ベルンと3位から6位まではスイス各都市が占めた。米国からはニューヨーク(7位)とロサンゼルス(10位)が、スイス以外の欧州からは英国のロンドン(8位)がトップ10に入った。  東京は23年から順位が30低下。24年は大阪が146位、横浜が154位、名古屋が161位といずれも前年順位を大きく落とした。大阪の順位下落幅(53)は世界で5番目に大きかった。  ランキングの対象は世界の主要226都市。


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