SMBC日興証券が29日発表した2024年4〜6月期決算(国内・海外事業の合算)は、純利益が前年同期比2.4倍の201億円だった。個人中心の営業部門が、預かり資産の増加などで4.3倍の80億円となったことなどが寄与した。
売上高にあたる純営業収益は23%増の1331億円となった。24年1〜3月期比では、純営業収益が4%減、純利益が17%減だった。1〜3月期に大型のM&A(合併・買収)案件を獲得した反動が表れた。国内株が軟調に推移したことも影響した。
SMBC日興は顧客の預かり資産から得る収益に軸足を移す戦略を個人部門で進めている。預かり資産残高に基づく収益は4〜6月に250億円と、前年同期比3割超増えた。SMBC日興の後藤歩常務執行役員は「顧客の期待や目線も高くなっており、業績としては堅調だが課題も多い」と話した。
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