三井住友銀行は欧州で融資を手掛けるファンドを立ち上げたと発表した

三井住友銀行は26日、欧州で融資を手掛ける総額4億5000万ユーロ(約750億円)規模のファンドを立ち上げたと発表した。ファンドによる企業向けの融資は「プライベートクレジット」と呼ばれている。新ファンドは中堅企業のLBO(借り入れで資金量を増やした買収)向け融資など利回り、リスクともに比較的高い案件に重点を置く。

設立は6月20日付で、専門企業の英キャンベル・ルティエンスなどをアドバイザーとして起用した。三井住友銀の欧州事業のノウハウをベースに、銀行と同様の案件に融資する。別途ファンドを設けると外部の機関投資家の投資を募れるといった利点がある。今後米国やアジア太平洋地域などでも設立を視野に準備作業を進める。

三井住友フィナンシャルグループ傘下の三井住友DSアセットマネジメントもファンドに参画し、海外の機関投資家向けの運用商品の組成にも活用する。収益率は13%程度を見込む。政府が掲げる資産運用立国に対応し、オルタナティブ(代替)資産分野の運用力を強化する施策の一環となる。

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