オーストリアパビリオンの最新の完成イメージ(同国大使館提供)

2025年大阪・関西万博にパビリオンを出展するオーストリア政府は18日、同国の「ウィーン少年合唱団」が万博会場でコンサートを実施すると発表した。同国の「ナショナルデー」にあたる来年5月23日に行う。

オーストリアは首都ウィーンが「音楽の都」として知られ、パビリオンのテーマも「未来を作曲」としている。ウィーン少年合唱団は1498年の創設で、10代前半の団員を中心に構成される。「天使の歌声」と称され、世界中で高い人気を誇る。

この日は、音楽をモチーフにしたパビリオン内部の詳細も公表され、来場者が選んだフレーズをもとに人工知能(AI)が一つの音楽をつくる仕組みなどが紹介された。一方で、建設コストの上昇などを背景にパビリオンの規模を縮小し、3階建てを計画していた建物が2階建てになることも明らかにされた。

同国の担当者は「仕様の見直しは常に起こり得ることだ。パビリオン内で得られる経験は、当初計画と全く変わらないようにしている」と強調した。(黒川信雄)

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