日銀が12日発表した6月の生活意識アンケートによると、1年前よりも暮らし向きが「ゆとりがなくなってきた」との回答は、前回の3月調査から6・2ポイント上昇し、55・7%に上った。歴史的な円安などで物価高が進んだことが影響した。 暮らし向きについて「ゆとりが出てきた」との回答は、1・7ポイント下落の3・6%にとどまった。「どちらとも言えない」は39・8%だった。 1年前よりも収入が「増えた」との回答は、0・3ポイント上昇の15・9%だった。物価高に対し、賃金の上昇が追いつかない状況が続いている。消費者は節約志向が強く、今後1年間で商品やサービスを選ぶ際に重視すること(複数回答)を聞いたところ「価格が安い」が59・5%で最多だった。 現在と1年前の物価を比べて「上がった」と感じている人は0・6ポイント上昇し、95・0%となった。1年後に物価が「上がる」と予想した人は4・2ポイント上昇の87・5%だった。 調査は5月9日~6月4日に実施。全国の20歳以上が対象で、2126人が回答した。
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