欧州中央銀行の本部の建物=2021年12月、ドイツ・フランクフルト(AP=共同)

欧州中央銀行(ECB)は11日に理事会を開き、政策金利を維持すると決めた。据え置きは5会合連続。インフレ率が2%の目標に向けて着実に鈍化しており、物価を左右する賃金動向などを踏まえて利下げに踏み切る時期を慎重に模索する。市場では6月の次回会合で利下げに転換するとの見方が強い。

主要政策金利は4・5%、市中銀行がECBに余剰資金を預ける際の中銀預金金利は1999年の単一通貨ユーロ誕生以降で最高の4・0%のまま維持した。

ユーロ圏では消費者物価指数の伸び率が、前年同月比でピークを記録した2022年10月の10・6%から鈍化し、今年3月には速報値で2・4%まで下がった。(共同)

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