足利銀行が68%出資する地域商社のコレトチ(宇都宮市)は電力事業の第1号として栃木県が保有する3施設への電力供給契約を6月下旬に結んだと発表した。各施設の敷地内に太陽光発電設備を導入し、オンサイトPPA(電力購入契約)方式で電力を供給する。

宇都宮市内の保健環境センターと子ども総合科学館、大田原市にある水産試験場・なかがわ水遊園の3施設に無料で発電設備を導入し、電力を20年間定額で供給する。3施設合計のパネル出力は1850キロワット、年間発電量は174万キロワット時を見込む。

施工は電設資材卸の藤井産業が担う。10月から順次着工し、半年間ほどで完了する予定。設置費用や電気代は非公開とする。

コレトチは2022年に宇都宮市内の4社が出資して設立した。県内産品の販路拡大支援などを主に手がける。23年9月に電力事業に参入した。同社の渡辺唯正取締役(足利銀営業戦略部長)は「すでに複数の自治体や事業者からも相談が寄せられている。今後3〜5年間でパネル出力2万キロワットを目指したい」と述べた。

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