福井県の地銀、福邦銀行(福井市)の定時株主総会が19日に開かれた。5月に公表された福井銀行との株式交換を含めた4つの議案はすべて賛成多数で可決された。総会には福井銀との合併に注目する多くの株主が訪れ、交換比率を巡って一部株主から反対の声も上がった。

福井銀は2021年に、福邦銀の第三者割当増資を引き受ける形で福邦銀を子会社化した。現在は2行体制で運営されているが、26年には合併して単一ブランド化する方針を明らかにしている。これに先立ち、5月には福邦銀1株に対し福井銀0.038株を割り当てる株式交換契約を締結。福井銀が福邦銀を完全子会社化すると公表した。

19日の総会は終了までに1時間34分かかり、前年の3倍以上となった。交換比率を不当として反対する一部株主からの質問が長引いた。京都府舞鶴市から訪れたという70代男性は「(福井銀が過半数の株を持っているため)議案に反対しても仕方ない」としつつ「反対意見に賛同する株主も一定数いた」と述べた。

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