キャッシュレスの普及で現金利用が減っている

決済サービスを手掛けるフィンテック企業のインフキュリオン(東京・千代田)が実施した2024年上期の決済動向調査によると、決済時に現金を利用する機会が1年前と比べて「減った」とする回答が4割にのぼった。キャッシュレス決済を主に使う人の割合は65%と1年前より4ポイント増加した。

調査は全国の16〜69歳の男女2万人を対象に、24年4月にウェブ上で実施した。決算手段ごとに1年前と比べた利用機会の変化を聞いたところ、現金は11%が「かなり減った」、28%が「減った」と答えた。

一方でPayPayなどQRコード決済アプリの利用は回答者のうち59%で増えた。電子マネーやクレジットカードも約4割で増加した。

利用している決済手段としてQRコード決済アプリを挙げた人は約7割にのぼり、過去最高となった。5年前は1割程度だった。クレジットカードは約8割で、調査を開始した15年から横ばいとなっている。

クレジットカードの利用者にタッチ決済の利用状況を聞いたところ、21%が「日常的に利用している」、29%が「たまに利用することがある」とした。インフキュリオンは「タッチ決済の利用者は今後増えていくだろう。将来的には、勢いを増しているコード決済アプリの利用率に変化を与える可能性もある」としている。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。