関西電力本店

関西電力の榊原定征(さだゆき)会長(元経団連会長)は8日、昨年まで相次いだ大手電力同士のカルテル、新電力顧客情報の不正閲覧などの不祥事を受け、社内で進めているコンプライアンス(法令順守)に向けた取り組みについて「組織風土改革は着実に進んでいる」との認識を示した。

榊原氏はこの日、大阪市内で報道陣の取材に応じた。同社の森望(のぞむ)社長が関西経済連合会の副会長に関電トップとして4年半ぶりに就任することが内定していることについて、「関電が関西経済の指導的役割を担うことはノーマル(正常)であり、喜ばしい。私も相談を受けて後押しした」と語った。

また、関電の社風について「優秀な人材がそろっているが、上意下達が徹底しすぎて自由にものをいえない空気がある」と指摘。現場の社員と社外取締役が意見交換するなどの取り組みを通じて、「(社風は)だいぶ変わってきている」と手応えを語った。

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