決算発表する三井住友トラスト・ホールディングスの高倉透社長(14日、東京都中央区)

三井住友トラスト・ホールディングス(TH)が14日に発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比59%減の791億円だった。株価下落に伴う政策保有株の評価損に備えるヘッジ目的で持ってきた「ベア投信」が株価上昇で損失が膨らみ、株式等関係損失を1885億円計上した。

本業のもうけを示す実質業務純益は4%増の3386億円だった。法人向けの手数料収益や国債運用の収益が伸び、システム費用などの経費増を補った。25年3月期の純利益は前期比3倍の2400億円になる見通しだと公表した。

24年10月に社名を「三井住友トラストグループ」に変更することも正式発表した。社名とブランド名をそろえて認知度の向上につなげる。

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