住友金属工業(現日本製鉄)の元社長で、関西経済連合会会長も務めた新宮康男氏が10日、老衰のため神戸市の施設で死去したことが分かった。98歳。日本製鉄名誉顧問。兵庫県出身。葬儀は近親者で行った。「お別れの会」を後日開く。  1948年に住友金属工業に入社。専務、副社長などを経て86年に社長。92~98年に会長を務めた。93年には戦後最大の経済事件といわれたイトマン事件をめぐり、子会社の住金物産(現日鉄物産)を通じて経営破綻したイトマンの吸収合併を引き受けるなど、関西経済界で存在感を示した。  90年からは関西経済同友会の代表幹事を2年間、97年からは関西経済連合会の会長も2年間務めた。


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