阿波銀行は10日、2021年春に本格始動した野村証券との業務提携で、統合口座の預かり資産を5カ年で1兆円に増やす計画を2年前倒しで達成したと発表した。24年3月期の口座残高は1兆219億円で、21年6月末時点の8124億円から2000億円あまり増えた。阿波銀は「あくまで努力目標」(山下真弘常務)としつつ、3年後に1兆5000億円の達成を目指す。

証券仲介の口座数は9万5000を超え、この1年だけで5600あまり増えた。株高の傾向が続く中、新たな少額投資非課税制度(NISA)などの登場により個人や企業の株式投資への関心が高まっている。阿波銀が持つ顧客人脈と野村証券の専門ノウハウを組み合わせた一体営業が奏功しているようだ。

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