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住信SBIネット銀行が10日発表した2024年3月期の連結純利益は前の期比24.6%増の248億円だった。住宅ローンなどローン関連の手数料が収益をけん引し、本業のもうけを示す実質業務純益(単体)が16%増の344億円となった。与信費用も低水準でだった。

ローンの利息などから得られる資金利益も7%増の434億円だった。住宅ローンの実行額は17%増の1兆7386億円となった。住宅ローンや銀行機能を事業会社などに提供するBaaS(バンキング・アズ・ア・サービス)事業が伸び経常利益は18.6%増の348億円になり、収益を下支えした。BaaSの口座数は8割増の158万に達した。

25年3月期の連結純利益は前期比12.7%増の280億円となる見通しだ。日銀によるマイナス金利政策の解除の影響で資金利益を年55億円押し上げるとの試算を示した。

同社は短期融資の基準となる短期プライムレート(短プラ)を24年5月から0.1%引き上げた。短プラは変動型住宅ローン金利の基準で、25年1月からローン金利に反映される見通し。円山法昭社長は同日の記者会見で「25年3月期の収益への効果は限定的だ。26年3月期から大きく反映される」と語った。

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