決算を説明する宮崎銀行の杉田浩二頭取(10日、宮崎銀行本店)

宮崎銀行が10日発表した2024年3月期の連結決算は、純利益が前の期比12%減の70億円だった。売上高にあたる経常収益は貸出金利息や役務取引等収益の伸びや株式等売却益が寄与して4%増の688億円と堅調だったが、外貨など資金調達コストの増加が響き、2期ぶりの減益となった。

本業のもうけを示す銀行単体のコア業務純益(投資信託解約損益を除く)は2%減の133億円だった。貸出金利息が前の期比6.7億円増え、役務取引等利益も12.9億円の増加となったものの、資金調達コストの増加が重荷になった。同日の記者会見で杉田浩二頭取は「本業の収益が着実に増え、難しい環境にあった中で計画通りの利益を達成できた」と述べた。

25年3月期は本業が堅調に推移するとみているほか、市場での運用益も拡大可能として経常収益は前期比5%増の722億円、純利益は17%増の83億円を見込む。累進配当の導入による株主還元の拡充で年間配当は前期比10円増の年110円とする予定だ。

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