金融庁と日銀は、気候変動が3メガバンクなど金融機関に与えるリスクを検証すると10日、発表した。検証は2回目で、前回は温暖化ガス排出量の実質ゼロを目指す2050年までの与信コストの増加分を推計したが、今回は期間を30年までに短縮して調べる。

当局の設定した一定のシナリオを前提に3メガバンクに計測を依頼し、25年8月にも調査をまとめる。あわせて中長期的な脱炭素化を企業に促すトランジションファイナンス(移行金融)の効果も調べる。

気候変動リスクに係る金融当局のネットワーク(NGFS)が策定した想定シナリオと、移行金融が実施されたケースとを比較し、金融機関の投融資先の排出量がどの程度、削減されるかなどを検証する。

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