怪獣映画に詳しくなくても知っていると思うが、ゴジラとコングは仲が悪い。顔を合わせたら殺し合いが始まる。そんな2大巨頭が、本作では新たな敵と対峙(たいじ)し、なんと共闘するというのだ。

 「コングだけでは勝てない」。そう思われた時、「彼がいる」と発せられたせりふの熱さが伝わるだろうか。最近、ようやく怪獣映画の面白さを知った私でさえ胸が高鳴るほど興奮する演出だった。従来のファンにはたまらないだろう。

 米アカデミー賞視覚効果賞を獲得した「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」では、人間から見たゴジラの恐怖を描いたが、こちらは怪獣が持つパワー、頼もしい迫力を堪能できるエンタメ色の強い仕上がりになっている。気楽に見られて意外性もあり、そして海外ゴジラならではの魅力も楽しめる。ゴールデンウイークにぴったりな娯楽映画だ。(スターシターズ・玉城愛鈴)

◇シネマQ、ライカム、ミハマ、サザンで上映中

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