こちらの数字、今年1年間に値上がりした商品の数です。年間に1万2520品目が値上げとなりました。
家庭で消費するモノなどの値動きを見る「消費者物価指数」によると約30年の間に物価が1割上がり、特にここ3年間で急激に上昇していることがわかります。
物価上昇が続く中、何かと物入りな年末年始を迎えます。消費者や小売店はどのような工夫をし年末年始を乗り切るのか傾向を取材しました。
「特に年金暮らしやから余計ね…買いに行ってさ、びっくりしたのはとにかく最近ではお米」
「野菜も高いしオムツとかのベビー用品もお金がかかるのでちょっと買ったらすぐ一万円超えるなみたいな、大きい額になったときにちょっとドキっとすることが増えたような気がしますね」
「必要なものは絶対に上がってても買わないといけないから。節約したいけどできない状況ですね」
今年も続いた値上げラッシュ。家計への負担を実感したという声が多い中、これからやってくるのがクリスマスやお正月。
1年で最もお金がかかる時期と言われる年末年始です。
帝国データバンクがコンビニエンスストアや百貨店、洋菓子店などを対象に今シーズンのクリスマスケーキの価格について調査したところ、平均4561円と前の年から149円の値上がりとなりました。
小麦粉や卵、いちご、チョコレートなど原材料の価格の高騰が影響しています。
【リポート】
「原材料価格が上がったのは食材だけではありません。化粧箱やフィルムなどの包装材、さらに冷蔵庫などの電気・ガス代、人件費も上昇傾向が続いています。」
こういった中でもイチゴの数を調整したりケーキの装飾を工夫したりして価格の大幅な上昇は抑えられているようです。
今年は5年ぶりにイブも当日も平日で大人数ではなく家族で過ごす人が多いからか、小分けになっているアソートタイプや小さめサイズのホールケーキを求める人が多いようです。
そして今年の年末年始は土日を含めると最大9連休。
しかし、遠出は控えるという声も。
「どこか出かけるのも考えるというか。やっぱりもうちょっと近いところにしようかとか。あまりお金かけないようにっていうところは考えますけど。」
「実家にいつも集まるんですけどもうそんなに色々しなくていいよーとは言ってます。大変だし、色々上がってるので」
在宅時間が増えると見込まれる中、新年に華を添えるおせち料理の傾向を聞きました。
【ゆめタウン佐賀 大林弘幸店長】
「円安等々で海外旅行に行かれないとかお出かけがなかなかいうことでですねおうちで過ごされたいということで食べられるおせち料理はちょっと贅沢をしてみようという需要も今年は強いんじゃないかと思います。」
全国的におせちの価格は上昇したものの、魚介類の一部を別の材料に置き換えるといった内容の変更などで値上がり幅は昨シーズンの半分ほどに抑えられているそうです。
消費者の節約志向が強まる中、ケーキ、おせちともに買い控えを懸念した「価格据え置き」傾向が目立っていました。
来年も物価高は続くのでしょうか。
大手調査会社帝国データバンクによると来年4月までにすでに3933品目の値上げが決まっているということです。
しかし、値上げの「質」には変化があるのではと話します。
【帝国データバンク佐賀支店 中島準一係長】
「原材料高による値上げも多いんですけどその中に例えば物流費であるとか人件費、こういったサービスの部分を含めた値上げが急激に増えてきている。ということは企業が収益の改善、企業収入の改善につながってくるということが見込まれていまして、これが後追いになりますけど賃上げにもつながってくる。好循環に入る兆しが見え始めたという風に言えるのではないか」
ここ数年は景気の影響などでお年玉の金額にも影響が出ていましたが、現在は回復傾向。
そして変わってきた点として特に目を引くのがお年玉をスマートフォンへのキャッシュレス決済で望むという子が増加傾向にあることです。
時代の流れに添うようにキャッシュレス決済でお年玉を渡されるご家庭も増えつつあります。
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