新年を前に、江戸時代から続く県の伝統工芸品「堤人形」の話題をお伝えします。来年の干支「へび」の堤人形づくりが今、最盛期を迎えています。
仙台市青葉区堤町にある工房。ここで「堤人形」を制作する、13代目の芳賀強さん(83)です。江戸時代から300年以上続く技術を今に伝える、ただ1人の職人です。
「堤人形」はかつて良質な粘土がとれた堤町で、仙台藩の足軽たちが内職として始めたとされています。
来年の干支「へび」の堤人形づくりは10月に始まりました。
高橋咲良アナウンサー
「今行われているのは仕上げにあたる色を付けていく『彩色』の作業です。100本もの筆を場所ごとに使い分けて1つ1つ丁寧に描いていきます」
「へび」の堤人形は全部で4種類。1番大きなものは願いが叶うという宝珠の玉を2匹のへびが守っています。
江戸時代の型を使った作品もありますが、この型は芳賀さんのオリジナル。今年も全国から注文があり、例年同様300個ほどを制作します。
堤人形職人 芳賀強さん
「巳の年は金運に恵まれるとか、宝が舞い込むようにとか、飾っていただいた家が幸運に恵まれるようにと思って作っています。心がちょっとでも安らぐ時間がとれれば、堤人形の役割が果たせるかと」
来年の干支「へび」の堤人形づくりは来年3月まで続きます。
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