2024年も残すところわずかとなりました。
2024年も多くの人に愛された方々が惜しまれながら旅立ちました。
思い出とともに振り返ります。
天性の演技力とあふれるユーモアで誰からも愛された名優・西田敏行さん(76)。
西田敏行さん(2001年):
板の上で芝居をして拍手をもらうっていうのは、本当にいいもんだな。
代表作「釣りバカ日誌」では、平社員“ハマちゃん”が社長と繰り広げる珍道中を演じて大人気となりました。
福島県出身でふるさとの復興にも尽力しました。
西田敏行さん(2011年4月):
80歳過ぎたばーちゃんが俺の手を握って、「帰りてー」一言言いました。涙が止まりませんでした。もう一度、あの美しい“うつくしまふくしま”を俺たちの手で取り戻そうじゃないですか。がんばりましょう。
首元を飾った“ねじねじ”がトレードマークだった俳優・中尾彬さん(81)。
芸能界を代表するおしどり夫婦としても知られていました。
2007年には、急性肺炎から奇跡的に復活。
それを機に、夫婦で始めた終活では…。
中尾彬さん(2018年):
でもおれ、捨てられたよこれ200本くらい。
妻・池波志乃さん(2018年):
悲しくならないでしょ。
中尾彬さん(2018年):
(Q.2人の記念の思い出が?)記念なんていうのは、ここ(頭)とここ(心)にあればいい。
元祖モテ男と称された俳優の火野正平さん(75)は、子役からスタートし、あらゆる場面で強烈な存在感を示し続けました。
モテ男の代名詞だった火野さんは…。
火野正平さん(2023年3月):
(Q.令和の火野正平っていったら?)火野正平ってあっちこっちにいたからな。平成もいたし、ジャイアンツの火野正平もいたし。なんとかの火野正平っていうけど、俺まだ生きてるからな。
俳優界だけでなく、多くの人気声優も…。
アニメ「ちびまる子ちゃん」の主人公・まる子役を担当したTARAKOさん(63)。
病と闘いながら仕事を続け、34年間、まるちゃんに命を吹き込み続けました。
26年間にわたってドラえもん役を担当し、印象的な声で多くの人に愛された大山のぶ代さん(90)。
長年の活躍に「ドラえもん」の声優陣には日本映画批評家大賞の功労賞が贈られました。
そして、のび太君役を担当した小原乃梨子さん(88)は、大山さんが亡くなる2カ月前に旅立ちました。
さまざまな分野で一時代を築き上げた巨匠たちとの別れも相次ぎました。
時代、時代を代表する人物にレンズを向け、一世を風靡した写真界の巨匠・篠山紀信さん(83)。
篠山紀信さん(2012年):
写真っていうのは時代の映し鏡だと思っているんで、その時代が生んだおもしろい人・事・ものを一番いい角度からタイミングで撮れたらいいと思います。
1991年に発売された宮沢りえさんのヌード写真集「Santa Fe」は、165万部を売り上げ社会現象に。
12月3日に行われた「偲ぶ会」には、親交の深かった著名人など約4000人が出席し、故人をしのびました。
日本初のブライダルファッションデザイナー・桂由美さん(94)。
桂由美さん(1993年):
きょう何が起こるか分からない披露宴はすごくエキサイティングじゃないですか!
日本にウェディングドレスを普及させ、数々の著名人の晴れ舞台を飾り、“ブライダルの伝道師”として活躍しました。
思わず口ずさんでしまう数々のメロディーを作ってきた、“浪花のモーツァルト”ことキダ・タローさん(93)。
手がけた作品は自称5000曲にも上ります。
「マツケンサンバ2」の振付師として、一躍脚光を浴びた「マジー」こと真島茂樹さん(77)。
真島さんのお別れの会で、松平健さんは「一緒に仕事していて、明るさとパワーはすごく印象に残っています。あとはマジーの遺志を引き継いで私が頑張ります」と話しました。
おすぎとピーコで知られた、服飾評論家のピーコさん(79)。
歯に衣着せぬ辛口ファッションチェックが人気を呼びました。
決めポーズ「グワシ」でおなじみの漫画「まことちゃん」の作者といえば、楳図かずおさん(88)。
赤と白のボーダーがトレードマークでした。
楳図かずおさん(2011年):
意味は本当に元気って、元気だぞーって、そういうポーズなんですよね。
歌謡界からも、冠二郎さん(79)、小金沢昇司さん(65)、黒沢博さん(75)。
ギターや三味線を弾きながらの歌と漫才で親しまれた「かしまし娘」。
1月に長女の正司歌江さん(94)、7月には次女の照枝さん(91)が旅立ちました。
そして先週も、また1人…。
“ミポリン”の愛称で親しまれた中山美穂さん(54)。
突然すぎる別れには日本中が涙しました。
さらに今週、世相をズバッと切る“小倉節”で平日朝の顔であり続けた小倉智昭さん(77)も。
その他にも、小澤征爾さん(88)、フジコ・ヘミングさん(92)、エスパー伊東さん(63)、南部虎弾さん(72)、山本陽子さん(81)、寺田農さん(81)、唐十郎さん(84)、今くるよさん(76)、桂ざこばさん(76)、押阪忍さん(89)、中村靖日さん(51)、園まりさん(80)、服部幸應さん(78)、曙太郎さん(54)。
輝かしい功績を残してきた著名人たち。
多くの人に愛され、惜しまれながらの旅立ちです。
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