3年分の日記を書くことができる「3年日記」を、永平寺町の健康長寿クラブ連合会が中心となり製作、販売しています。6日、2025年1月から3年間の日記帳の完成報告会が開かれました。
       
「3年日記」は、1段目に1年目、2段目に2年目、3段目に3年目と、同じ日の日記を書くことができるのが特徴です。
   
1日や1年を思い出しながら文字を書くことで、脳を活性化し健康長寿を目指してほしいと、永平寺町の健康長寿クラブなどが9年前から製作、販売しています。
 
3年日記を中心になって広めているのはクラブの和田高枝会長です。
 
和田会長は「いま1200~1300人が日記を書いていて、これは全国でも珍しい取り組み」と話します。
  
販売されたのはこれまでに3000冊余りで、購入者の多くは健康長寿クラブの会員ですが、町外や中高年の人もいるそうです。
  
和田会長も日記を実践しています。「私は絵が好きで、(日記に)絵も描いている。夏に『ビア電』という電車の中でビールを飲んでいる絵。これが今年のビア電で、去年のビア電がこれ」とお気に入りのページを見せてくれました。
  
去年と今年の出来事を一目で見比べられるのも3年日記の魅力です。
 
“なかなか続かない”という人も少なくない日記ですが、「3年日記」を始める以前から日記をつけているという人もいます。
 
日記歴60年以上の和田昭十四さんです。昭和14年生まれのためこの名前になったそうです。「昭和32年に会社に入社してからずっと付けている。67年間日記を付けていて、家にいっぱい積んである」(和田さん)
  
戦争で父親を亡くした和田さんは、毎年、靖国神社に参拝していることも日記に記しています。「県遺族会で靖国神社に言ったって、196人が行ったって書いてある。過去を振り返ることで自分の人生を見ながらこんな生き方をしたなら、これからも健康で長生きしよう、と思うための大きな財産」と和田さんは話します。
  
今回販売する2025年1月1日からの「3年日記」では、毎月1日と15日には「よく頑張ったね。ありがとう」といった手書きのコメントが添えられるなど、日記を続けやすくするための工夫が散りばめられています。
  
3年日記は1冊800円で、永平寺町役場永平寺支所で予約を受け付けています。
  
健康長寿クラブでは、3年日記を書くことのメリットを「その日の出来事を思い出しながら1年前、2年前の出来事も一緒に思い返せるので、脳の活性化が期待できる。日記を書くことが生きがいになり、日記に書くために何か行動をするというという人もいる」と話しています。
  
永平寺町以外の人でも、若い人でも購入でき、450冊の販売予定で、すでに250冊の
予約が入っているということです。

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