豊臣秀吉が千利休に造らせたとされる持ち運び可能な「黄金の茶室」。おととし唐津市に復元されたこの茶室が初めて佐賀市の県立美術館に運ばれ3日組み立て作業がありました。

「黄金の茶室」は安土桃山時代に豊臣秀吉が千利休に造らせたもので、朝鮮出兵の際には唐津市の名護屋城に持ち込んだとされています。
おととし唐津市の名護屋城博物館に復元されたこの茶室は当時と同じく持ち運べるように造られていて、今回佐賀市の県立美術館で開かれる特別展にあわせて、解体した茶室が持ち込まれました。

ギャラリーがかたずをのんで見守る中、「黄金の茶室」を制作した「はせがわ美術工芸」の9人の職人が金箔が貼られた木材同士を慎重に組み合わせるなどして1時間半ほどで見事光り輝く茶室が出来上がりました。

【見物客】
「全く興味なかったんですけれども、友達に誘われて来てみて本当に感激しました、すごいですね」
「楽しみにしておりました、ここで点てられた(お茶)を飲んでみたいと思います」

【県立博物館・県立美術館 野中耕介学芸課長】
「黒い壁のお部屋の中で展示をされているんですが、今回はその逆でですね白い壁にしてみました、桐紋がですねあしらわれているんですが、それがはっきり見えるんですね、僕らも面白いというか嬉しい驚き」

「黄金の茶室」は当時の名護屋の様子を描いた屏風などとともに、今週金曜日から1
月29日まで公開されます。

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