合唱団とともに自身のヒット曲を披露した歌手の絢香さん(手前)=©MBS/サントリー1万人の第九
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 師走の風物詩「サントリー1万人の第九」(MBS主催、毎日新聞社など後援)が1日、大阪城ホール(大阪市中央区)で開かれた。全国から集まった合唱団が総監督・佐渡裕さんの指揮で、「歓喜の歌」を響かせた。

 1983年から始まり、今年で42回目。この日のために各地でレッスンを受けた6~98歳が合唱団に参加した。第1部では歌手の絢香さんが合唱団とともに自身のヒット曲「にじいろ」を披露。第2部で俳優の田中圭さんが第九の歌詞の基になったドイツの詩人、シラーの詩を朗読した。

 終了後、司会を務めた俳優の松岡茉優さんは「客席から見ていて、みなさんの人生が詰まった歌を聴いて胸が震えた。今年一番の思い出になりました」と話した。佐渡さんは「6歳から98歳まで一人ひとりが使命を感じて練習し、みんなで作れたことが大きな喜び。音楽が人の力になることを知ってもらえたと思う」と充実感をにじませた。

 コンサートの様子は14日午後4時からMBSテレビなどTBS系で全国放送される。【松室花実】

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