大村市で戦国時代から続く「黒丸踊」が28日に奉納されました。
ユネスコの無形文化遺産に登録されている伝統の舞は今年、新たな歴史を刻み始めました。
直径5メートル、重さ約60キロの花輪を背負い、舞を披露します。
大村市黒丸町で500年以上の歴史を誇る「黒丸踊」です。
「重心が高いので、(バランス)を取りながら回すのが難しい」
戦国時代に領主の大村純伊が奪われた領地を取り戻したときに地元の人たちがお祝いに踊ったことが由来といわれていて2022年にはユネスコの無形文化遺産に登録されました。
若武者に扮した子どもが踊るため、伝統的に参加は男性のみでしたが、担い手不足のため、今年初めて女性の踊り子も出演しました。
見物人
「楽しかった。子どもたちもみんなよく踊ってありがとうございました。生きていてよかった」
踊り子(初出演)
「楽しい気持ちでやりました」
これまで地元の人たちだけで伝統を守ってきましたが、4年ほど前から他の地域からも参加者を募るなど次の世代にどうつなぐか模索が続いています。
黒丸踊保存会 前川與 会長
「家庭のことを考えながら調整していく時代になって伝承、継承するのは難しい。できる限り伝承しないといけないと重責を感じている」
保存会は今後も担い手の育成に力を注ぎながら、新たな形で伝統を継承していこうとしています。
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